テレビ東京で2023年6月18日に地上波初放送されました。
2023年6月23日に公開となった時代劇「大名倒産」(主演:神木隆之介)主演繋がりでの「大名倒産」公開直前企画で「引っ越し大名」だそうです。
紹介内容です
映画の原作
原作は、土橋章宏氏の時代小説「引っ越し大名三千里」を映画化し「引っ越し大名」とスリムなタイトルにして公開されました。前作は、「超高速!参勤交代」です。後編も公開されています。「超高速!参勤交代」については、劇場で拝見しました。なお、こちらの「引っ越し大名」は今回が初見です。
ちなみに、私が大河ドラマ候補として是非お願いしたかった「幕末相棒伝」もこの方の作品(脚本)です。
映画キャスト
片桐春之助(星野源)
主人公です。本と人間を大切にされる方です。どちらも一度は引き裂かれますが…。
片桐春之助(高橋一生)
主人公をこの方が不幸に巻き込んでいます。武芸に優れた主人公の幼なじみ設定です。
松平直矩(及川光博)
及川さんが、主人公が務める大名のお殿様です。お殿様役に不満はありませんが、少しビジュアルが近代過ぎるようにも感じます。二枚目のおとぼけは、キザに感じますが、そこが素敵です。
本村三右衛門(松重豊)
国家老を演じる今回は、不思議とお腹が減らなかったようです。
藤原修蔵(西村まさ彦)
次席家老です。もはやこの方が出演されると、笑う場所を期待してしまいます。役者さんですが、以外に”出落ち”が多い気がします。
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中西監物(濱田岳)
- 藩財政の部署に勤め、引っ越しを陰から支えます。お笑い界で言う、MCからひな壇まで幅広く演じられています。
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山里一朗太(小澤征悦)
- 藩士で主人公とも親交がある役を演じておられます。役どころとしては、現代社会においても、日本には多い気がする役どころです。作品終盤で光ります。
於蘭(高畑充希)
前任者の引っ越し奉行の娘役(お子さんは居られます)です。ただし、父は下士だったようで、上士を嫌っています。なお、主人公は、上士です。父の残した、引っ越しの文書を元に進行していきます。
藩の重鎮の妾(丘みどり)
普段から高畑充希に間違えられることも多いそうです。私も見分けが…。撮影場所が姫路城でもあり、観光大使を務める関係で出演かも知れませんが、歌まで披露されています。しかも、笑いを取り気味の歌でした。
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柳沢吉保(向井理)
二枚目は、誰を演じても、二枚目です。なお、映画業界の習わしによる表現によるところの”友情出演”だそうです。
概要です
前作と今作で共通するのは、やはり「大名」です。内容的には、現代の「企業」が「大名」に置き換えられているような印象です。そこに務める「侍」=「社員」の悲哀と苦労がにじみ出ています。今回の主演が演じる役どころとしては、企業の移転に伴い現在の係長が役員に抜擢され、責任を負わされるような構成です。国替えは、藩の移転であり「参勤交代」の苦労とは比較にならないものがあったそうです。そのため、引っ越しをする責任者の苦労と責任は想像を絶するものがったと想像できます。この作品における引っ越し奉行の選任は、もはや成功できる人財選びでは無く、失敗したときの責任を取らせる人を選ぼうとしています。この辺も、現代に相通じるところを感じます。
越前松平藩ですので将軍家との繋がりがあるのですが、特別な待遇を受けることは出来ない藩だったようです。かくして、国替えが始まります。しかも、今回は国替えと同時に減封です。現代の減俸と同じ”音”です。嫌な響きです。
現代で言えば、東京の大企業が業績悪化に伴い、地方に移転です。併せて、リストラまで実施します。これの責任者になるのが主人公です。誰もが、固辞したいところです。なお、この作品は、一応ですがハッピーエンドです。でも、比較的元気なときにこの作品を観賞されることをおすすめします!
映画あらすじ
ミッチー演じる引っ越しを命じられる姫路藩の藩主と両親が関西人と言う家柄の向井理演じる柳沢吉保の確執に始まり、引っ越しです。特に、今回は減封もされるので、メリットは一切無く、手間と時間とお金が掛かるばかりの不幸なお国替えです。
さて、そのお国替え奉行の選任が始まり、主人公がめでたく、幼なじみに推薦(身代わり?)により選任されました!この当時の改革と言えば「質素倹約」です!経費を切り始めます。職員の首切りも…。
一方、お取り潰しにしたい勢力も、負けじと対応していきます。
この映画の安心できる点は、この手の人物が成功すると、存在価値がなくなるところですが、小澤征爾さんが演じる役どころが救いになります。
映画の展開現場
姫路城
主人公の勤め先が姫路城です。そのため、引っ越し準備のほとんどが、姫路城やその城下になります。少し主人公に同情しましたが、どう考えても姫路城を預かるのは、今で言うところの大企業です。私の場合は、同情する側では無く、同情される側です…。
引っ越し道中
比較的登場場所は少ないです。お取り潰しを狙う人達にとっては、見せ所です。
日田藩(国替え先)
国替えの先です。さすが、減封された場所だけあり、新居となる屋敷も化なり以前とは、グレードダウンしています。でも、明らかに、お屋敷です。映画的には、悲しいところですが、我が家を思えば…。
まとめ
土橋章宏氏の得意分野?江戸時代の大名騒動ものです。江戸時代における「半沢直樹」と言えば、雑すぎますが、今も昔も”人付き合いは大変です”!
映画全体を通じては、ドタバタ劇ですが、真面目に人情ものも織り込まれています。若干ですが出来過ぎの所も感じますが、安心のハッピーエンドに向けて必要です。”とにかく明るい安村”さん以上に「安心」してご覧ください!
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※本ページの情報は2023年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。