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「光る君へ」を配信で楽しむ:平安時代の文学とドラマの魅力その作品 

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2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」では、当然ですが描かれているのは「平安時代」です。 当時の平安貴族が織りなした「平安文学」日本文学の最盛期です。

今回は、「光る君へ」に登場する人物とその著作物を結び付けて紹介します。

平安文学とは

平安京の平安貴族により花開いた文学の世界です
登場人物を見れば作品が思い浮かびます

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こんな方におすすめ

 

  • 「大河ドラマ」で描かれている時代の文学作品を知りたい
  • 「光る君へ」の登場人物の作品を知りたい
  • 「光る君へ」の記録の源。 日記です
  • 何故、日記がこれほど残ったのか?
  • 紫式部は、何故「藤原物語」にしなかったのか?
  • 日本初のクールジャパン? 絵巻物
  • 「光る君へ」を配信で見てみたい
  • 見逃したので、もう一度最初から見たい

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「大河ドラマ」の時代の文学作品です

ここで紹介するのは、「光る君へ」の描かれている時代の前後の作品や作者不明の作品を紹介します。

物語り

竹取物語

作者不明です。 漢字のタイトルではピンと来ない人もおられると思いますが、「かぐや姫」の物語です。 「源氏物語」にも記載されるほど有名で最古の物語と言われています。

伊勢物語

900年頃の作品で実在の平安貴族”在原業平”を主人公に見立てた歌物語。 枕詞の「むかし、男ありけり」で始まるのが有名です。 歌物語としては最古の作品。 なお、こちらも「源氏物語」に記されています。 作者は不明とされるも在原業平本人説もあり。

源氏物語

「光る君へ」の主人公紫式部の作品です。 紫式部が夫との死別後に書き始めた作品ですが、夫への余分な時間が無くなったので、書き始めることが出来たものと推測しています。 現代でも高齢夫妻の場場合、妻を亡くした夫の末路は筆舌できませんが、夫を亡くした妻は、第二の青春時代です。

日記

土佐日記

紀行文的な日記文学作品です。 作者は紀貫之で934年頃の成立。 仮名文学として有名で日本史に出てくる作品です。 内容としては、土佐国に国司として任官していた京都への帰路の様子をまとめたものとなり、12月21日の土佐出発から翌年2月16日に京都に戻った様子をユーモアを含めて記したもの。 何か連想するのは「東海道膝栗毛」です。

小右記

藤原実資(秋山竜次)による漢文日記全60余巻です。藤原道長・頼道親子の時代を描いた作品で、道長の「御堂関白記」にも記載されていない内容「この世をば~」等の資料も残された辛口の日記。

権紀

藤原行成(渡辺大地)の日記で全22巻です。自筆本が残っておらず、三蹟の一人だけにとても残念です。記載内容は、蔵人での活動が主で当時の行政運営資料として俊逸です。

御堂関白記

藤原道長の日記になります。「御堂」とは、現在の京都御所の東側にあった「法成寺」を建てた道長が「御堂」と呼ばれたこと、また道長は関白には就任しておらず。道長没後に命名された世界最古の直筆日記です。ただし、日記は当時の陰陽道のカレンダーのようなものに記載されており、誤字脱字塗りつぶし修正なども残るものになります。

女流日記

蜻蛉日記

藤原道綱(上地祐輔)の母にして、道長の父兼家の側室藤原寧子(財前直見)の作品です。ドラマでは、兼家の許しを得て、結婚生活の事を書いた20年分の日記です。平安時代の女性の生活が分かるものです。

和泉式部日記

和泉式部(泉里香)が書いた作品です。良家の子息達との恋愛経験を綴った日記で女流歌人らしく歌も豊富に織り込んだものです。一部では、別人の作者説もあります。

紫式部日記

紫式部の記した日記です。宮中での事を記したもの。和泉式部や赤染衛門等の評価も書かれており、宮中を逃げ出した経験がある紫式部ですので少し鬱傾向?現代で言うところの「労災」でしょうか?

随筆

枕草子

清少納言の作品です。日本三大随筆(方丈記、徒然草)の一つです。「光る君へ」ではこの日本文学とも言える「枕草子」を政治利用されています。アメリカの大統領選挙のように有名人の起用するのに近いのでしょうか?

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何故、日記がこれほど残ったのか?

現代では情報はインターネットを通じて膨大な量が提供されており、情報処理の方が重要となっていますが、ついその前の時代では情報の取得自体が困難であり、特権階級にのみ共有されていたものです。それは、平安時代も同じです。

やはり、記録を残す手段としてと言うよりも、「私はこれほど情報を知っていた」を自慢したかったのでは?と推測しています。まっこのおかげで資料として当時のことが知れるのですが…。このため、日記が残っているのではなく、残したかったのではないでしょうか?

そのため、「御堂関白記」を記した藤原道長は、簡易な具注歴に記載と言う方式では無いかと思います。名実ともに権力者にはその必要がありません。

現代に伝わるのは…

日記も当然ですが、上記を前提とすればSNSに分類されます。そして、日記や物語の多くが写本と言う形態で残されています。

この「写本」こそ現代のリツイートに該当する物です。もっとも、平安時代のリツイートは大変苦労を伴うものです。しかし、その価値においては十分に報われているような気がします。

紙の貴重性

平安時代は紙は貴重品です。「光る君へ」で越前に赴任した時にも触れられていました。”まひろ”父へのおねだり失敗です。紙は情報の共有には、最適です。解釈の問題は残るにしても、口伝よりも確かです。「光る君へ」第30話では枕草子の写本がすでに出回っている状況です。情報に飢えていた時代の紙は、現代のスパコン並みに貴重だったものと思います。

紫式部は、何故「藤原物語」にしなかったのか?

紫式部が書いた「源氏物語」ですが、道長との仲も「光る君へ」では描かれています。”まひろ”としては、「藤原道長=光る君」です。そうなれば、「藤原物語」にする方が普通に思えます。

しかし、「光る君へ」でも描かれているように道長にとって頭が上がらない存在と言えば「源倫子」になります。

藤原道長の源倫子への忖度から”まひろ”に対して源氏を主題とした物語としてリクエストがあったとしても不思議に思いません。いえ、こちらのほうが自然です。

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日本初のクールジャパン?

平安時代のポップカルチャーである物語や随筆を絵巻物にしています。現代でも物語をアニメ化する手法は多く採用されています。文字だけでは伝えきれないものを絵にしています。

源氏物語絵巻

「源氏物語」を絵巻物にしたもので平安後期の成立です。物語の一部の場面を切り取り描かれたものになり日本四大絵巻の一つに数えられ国宝です。「絵」とその場面の文章「詞書」で構成され徳川美術館に残されています。(源朝臣徳川だから?)

枕草子絵巻

成立は鎌倉時代後期と言われています。そのため平安時代の作ではありませんが、「枕草子」を絵巻物にしたものです。現存は6段分です。

まとめ

大河ドラマでも「源氏物語」の執筆が始まる様子です。既に宮廷で流行している「枕草子」とどの様な対比がされていくのかが楽しみです。それにしても、日記の数が半端なく多いです。単なる情報では無く、魅力が詰まっているところが素晴らしい!

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※本ページの情報は2024年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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現在の所、中盤まで物語は進んでいます。しかし、今からでも追いつけます。

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