「さよならジュピター」です。1984年公開の作品です。映画の冒頭から1977年公開の「スターウォーズ」を彷彿させるシーンから始まり、不安を覚えましたが、私的には良い作品だと思いました。中盤では、「ジョーズ」も…。「ロミオとジュリエット」も?
他の方々のこの作品の評価としては、「詰め込み過ぎ」と言う意見が多かったです。確かに、多くの要素がありました。しかし、さすがは特撮の映画、テレビ作品が多い日本で作られた作品だけあり、CGでの無い、特撮のすばらしさを見ることができました。
紹介内容です
映画の原作
こちらの作品は「小松左京」さんです。この映画では監督も務められています。
一昔前では、SF作品と言えば、「小松左京」さんです。私は、映画でもドラマでも原作作品が素晴らしいものが好きです。ただ、原作が素晴らしい故に、「詰め込み」といわれるところがつらい所でしょうか?
特に、ウルトラマン世代には、隔世の感を禁じえません。それでいて、何か懐かしい…。
映画キャスト
本田英二 (三浦友和)
元祖、いい男です。この作品でもいい男感を振りまいておられました。「木星太陽化計画」の調査主任です。
マリア (ディアンヌ・ダンジェリー)
本田英二の幼馴染にして、恋人です。私は映画しか見ていないので、どれくらい離れていた恋人かは不明です。とりあえず、木星の衛星軌道上にある「ミネルヴァ基地」で再会です。
アニタ (小野みゆき)
さすが、元資生堂キャンペーンガールです。外人さんのような顔立ちです。ジュピター教団です。
ピーター (ポール・太河)
ジュピター教団の教祖です。ギターを片手に歌を歌われています。ミュージカル調を目指されたのでしょうか?(これも詰め込み要因?)それはともかく、私は、上條恒彦さんだと思っていました。
地球連邦大統領 (森繫久彌)
地球連邦の大腸量ですので、大御所を起用されたようです。でも、大統領と言うよりも将軍様のような和風のイメージが私的には強すぎます。
ムハンマド・マンスール博士 (岡田真澄)
ミスインターナショナルの司会姿が懐かしい方です。「ファンファン」の原型をこの作品で見つけたような気がします。
概要です
時は2125年です。地球人口は180億人です。ちなみに、この作品の公開された1984年に日本は世界で一番の長寿国になり人口も増加の一方でした。現在と異なり、人口が増えすぎる心配をしていたころになるのでしょうか?
話はズレますが、人口ピラミッドの理想の形はどんな形状なのでしょうか?逆三角形も問題がありますが、三角形が続けば、人口が増え過ぎます!まさか寸胴型?
本題に復帰です。増え過ぎた人口問題を解決すべく地球以外の惑星に移住しています。さすが、SF映画です。その宇宙を移動する宇宙船の特撮には感動です。形状や動きも素敵です。
未來を描いた作品ですので額国の方も数多く出演されている割には、流れれる音楽は松任谷由実さんです。このほかに小松左京さんが提供された曲も劇中歌として使用されています。
本当に本題に復帰です。彗星・隕石の数が減ってきたことに、以上を感じ調査しに木星に向かいます。木星では、地球人外の宇宙船のような物を発見しますが、それと共に「ブラックホール」も発見です。このままでは、地球がブラックホールに飲み込まれます!
それを阻止すべく、「木星太陽化計画」を変更して臨みます。しかし、その方法については、反対する人も…。それでも、地球を救う計画を実施していきます。
映画あらすじ
ミネルバ基地で働く本田の元に、恋人が紛れ込んで再会です。本田は、木星を太陽にする計画を遂行しています。そこに反対運動をしている宗教集団「ジュピター教団」です。
人口も科学も成長した地球ですが、木星を太陽の代わりにしようとしています。しかし、そこに近ずくブラックホールです。
太陽化計画を変更し、地球を救う計画を立案・実施していきます。
地球人類を救う代償は?それぞれの想いが…。
映画の展開現場
ミネルバ基地
木星衛星軌道上の宇宙基地。木星太陽化計画の推進現場でしたが、後に「JN計画」に変更される。主人公本田の勤務先です。衛星制御はAIです。令和の技術が先進採用されています。
宇宙船
地球人が使用している大小、使用目的別の宇宙船が沢山出てきています。とても1984年公開作品のものとは思えない出来です。
ジュピターゴースト
木星大気圏内に存在した地球が生命体の巨大宇宙船ですが、これ以上は…、触れられていません。通信は、クジラの声?
まとめ
この作品では、作品中盤での教団の海岸でのシーンでの「イルカ」、「サメ」、「人」、「サメの柵を開ける人」を表現されようとされているような気がしました。
「イルカ」=登場する教団のイルカの名前は、「ジュピター」です。イルカと木星は重なります。
「サメ」=ブラックホールでしょうか?
「人」=狭くは、「イルカ」を愛した教団の人であり、広くは人類でしょうか?
「サメの柵を開ける人」=「木星太陽化計画」を推進している人たちでしょうか?
「木星太陽化計画」を推進している人たちにより「ブラックホール」が呼び寄せられ、イルカを犠牲にして人が生き残る計画を推進するのを揶揄しているような気がします。
「詰め込み」と言われるには、原作の濃さとそれを表現するために「意欲的になった」ことが誤解されたような気がします。特撮の出来は俊逸です。確かに、人間模様まで描こうとしたところは、少し詰め込み?
それにしても、「ジュピターゴースト」が伝えようとした内容を映画の中で伝えて欲しかったのですが…、ジュピターゴーストの宇宙人は運命を受け入れ、地球に住む宇宙人は、他人を犠牲にしても生き残ろうとする業の強さを作品に込められたのでしょうか?
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