トリック劇場版　どこで見れる　映画（２００２年）

「トリック劇場版」です。仲間由紀恵、阿部寛さんの主演作で、お二人の人気が確立された作品です。

もとは、こちらはテレビ朝日の深夜ドラマです。ゴールデンタイムでは試せない作品が深夜帯で放送されていました。とっ、想像しています。（今も同じですが…）数ある深夜番組でも人気を博したのがこちらの作品に成ります。ちなみに、ドラマ放送時は「金曜ナイトドラマ」（昔的センス？）と言う枠で放送され、全１０回でした。内訳は、第１話から３話でエピソード１として「母之泉」、４から５話エピソード２「まるごと消えた村」…、今見ても面白い内容です。いえ、今見たい内容です。さらに、オープニングとエンディングの卵の映像（気味が悪い＝黄身が悪い？）や鬼束ちひろさんの「月光」は、忘れられません！機会があれば、ドラマの方も鑑賞してみてください。

さて、本作品はこのドラマを受けての劇場版映画になります。ドラマの人気そのままに映画の方も人気が出て、記録ずくめの公開で、２年後には続編映画、「トリック劇場版２」制作です。

映画の脚本

脚本は「蒔田光治」さんです。京大卒で東宝に進まれた方になります。

この方や他の方を見ていても脚本家の方の来歴では、大学時代から劇団に所属されていた方が多いです。最初から脚本を目指されたのかは、不明ですが、やはり演劇に若い時からふれあう目標・環境が必要なようです。

映画キャスト

山田奈緒子　（仲間由紀恵）

今では、貫禄タップリで演技されていますが、この頃は、若さと笑いの精神が満ちていたころです。無表情で笑いを取りに行く姿勢に好感が持てます。なお、「暴れん将軍」のファンのようです。私は、「水戸黄門」派ですが…。ちなみに、本作品のタイトルは「トリック」ですが、この方の職業は「マジシャン」です。偉大な父の血を引き継いだ「マジシャン」なのです。しかし、その能力は、他人の「トリック」を見破る時には発揮されますが、自分の仕掛ける「トリック」の時は…。残念です。

上田次郎　（阿部寛）

理工学部の先生です。通信教育で身につけた護身術は、柔道、空手等あり、それが役立つのが不思議で腑に落ちません。座右の銘が「何故ベストを尽くさないのか？」で、「ベストを尽くせ」ではありません。ベストを尽くすために体が動くタイプではなく、ベストを尽くす方法を考えるタイプに感じます。

矢部謙三　（生瀬勝久）

作品を通じて、笑いを求める作品の中で、もと芸人です。やりにくい環境の中でも奮闘されています。フリが無くても、力技でオチで落とせます！

石原達也　（前原一輝）

矢部刑事の部下です。矢部刑事を「アニィー」と呼び、何か惹かれる魅力のある方です。（現在は引退されています）元は戦隊シリーズに出ておられたとか…。

山田里美　（野際陽子）

出演者が各自笑いに走る中、まじめに演技されています。奈緒子の母親になります。不思議な力の源は、目力だと思います。

ジャン・ウジェヌ・ロベール＝ウーダン

作品冒頭から登場する物語の中の方です。１８０５年生まれの実在の方です。「近代奇術の父」と呼ばれ、燕尾服とシルクハットの姿を定着されたと言われています。また、作品でも紹介されていた「アルジェリアのマジック対決」も実際にあった出来事のようです。（驚きです）また、自動人形も制作し人間との共演をする「ロベール＝ウーダン劇場」を設立、後年「ジョルジュ・メリエス」が購入する。⇒（参考に…）フューゴの不思議な発明　映画

概要です

冒頭は、日本の誇る官僚の優秀さとその力の偉大さを学びます。続いて、「糸節村」シーンでは、災いをもたらす「亀」の甲羅の無い姿を目の当たりにするところから物語が始まります。こちらの村では災害が亀によって引き起こされます。それを防ぐのがマジシャンになります。

なお、この作品では、主人公はマジックのトリックは解明してくれますが、犯罪者のトリックを解明しません！そこにこの作品が人気を博した最大のトリックがあるように思います。

主人公の山田奈緒子のマジックは、人の少ないデパートの屋上でするには、問題ないと思いますが、偉い方や村人の前でするには、「トリック」よりも「度胸」が必要に感じます。私にはとてもできません！

映画あらすじ

３００年に一度、カメが現れ水害が発生する「糸節村」が舞台です。谷間の村です。

その呪われた災害を取り除くべく救いの神を求め、青年団の団長・副団長が山田奈緒子に来村を依頼します。奈緒子にまさに「白羽の矢が立ち」ました。

糸節村へ「神」として向かう、山田奈緒子。しかし、そこには既に3人の神の先客が…。

村民による、本物の神を確認するため神同士で競わせます。そこに「偽物の神」４人に加えて刑事２名、「偽物の髪」が交わります。

そして、神々の争いに結末の時が…。偽物の神は哀れな末路が…。そして、また偽物の髪にも…。あ兄ぃ！大変です！

そして、ラストには、意外な方がキーハンターになります！さらに感動の涙がシャワーのように降り注ぎます！

映画の展開現場

糸節村

山と谷があり、森に木が多めです。神社、洞窟、温泉…。コンパクトな村には、山あり谷ありのサスペンス要素全部のせ村です。

山田奈緒子アパート

ぼろいのか？不明です。しかし、広さだけはあります。でも、若い女性の部屋には見えないことだけは確かです。

まとめ

人気の「トリック」です。ドラマの再放送が無いのは、阿部寛さんの、あの名台詞「貧〇～！」のせいだと想像しています。それはともかく、劇場版です。

テレビドラの世界観をそのままに映画です。こちらの視聴する前には、ドラマの方を先に見ておくのをお勧めします。

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