「アンラッキーガール！」　人の不幸は蜜の味？

概要です

制作が関西の「読売テレビ（ＹＴＶ）」です。ちなみに、関西の放送局は、視聴率よりも笑いがどれだけ取れるかを目指す傾向を感じます。放送は、日本テレビの木曜深夜のドラマ枠「モクドラＦ」です。2021年10月7日から全10回で絶妙な時間設定の毎週木曜日の1分だけ日付を越えない「モクドラ」です。午後１１：５９から放送されていた深夜番組でした。主演を務めるのは福原遥さんで、ナレーターがバカリズムさんです。当初は、バカリズムさんが脚本だと勘違いしていました。（作風がそのような感じだったので…）

なお、先程紹介した「モクドラＦ」の「Ｆ」とは、この放送枠で流された2017年「ブラックリベンジ」以降のドラマの「Ｆ」から始まるキーワードを付けてドラマのイメージを伝えることを目的にされていたそうです。どれだけの人達がご存じだったでしょうか？ちなみに、本作「ラッキーガール！」までの19作品中2作を除いて発表されていました。2作が気になる所ですが、とりあえず、ラッキーなことにこの作品を持って「Ｆ」キーワードが修了した模様です。ドラマ観るなら＜U-NEXT＞

ドラマあらすじ

主演は、「ゆるキャン」凜ちゃんです。ゆるキャンでは、高校生でしたが、今では立派な社会人に成っています。成長は早い物です。社会とドラマの悪意により、不幸に見舞われる３人の女性が、主人公のドラマです。メイン主人公の”幸さん”ですが、福原さんです。バカリズムさんの淡々とした語りで進行していきます。ドラマの構成は、論文のような形式です。結論（不幸の内容説明）から始まり、内容が進行する懲った造りです。また、主題歌も福原さんが歌われている懲りようです。主題歌ぐらいは、中山美穂さん「ツイてるね　ノッてるね」で良かった気がします。

物語は、アンラッキーな3人の女性が出会うところから始まります。”三人寄れば文殊の知恵”と言いますが、不運な方が3人寄れば、最悪になります。更に不幸なことに、これから来る不幸なことを占いで中途半端に予言するおじさんが…。こうして物語は、12月8日に来る「大凶日」向けて、それぞれの持つ不幸が絡み合いながら不幸を共有する物語です。

主演の福原さんの不幸を受け入れている姿が、視聴者を「人の不幸は蜜の味」と闇落ちさせない救いです。

ドラマキャスト

福良幸：福原遥

メインの主人公です。今回の主人公3人の共通点として誕生日が1月1日設定です。普通に良い日に感じます。宝くじ売り場で働く、金運が特にない不幸が日常に、常につきまとう主人公です。最大の幸運は、その不幸を余り感じていないところです。

朝倉香：若月侑美

ヘアメイクの仕事をされています。男運を筆頭に対人運が無い主人公です。あえて、ここで私的にお伝えしておきますが、男運が良い人ばかりでは、男性は全て不幸です。（除外される方は幸運です）

綾波樹：高梨臨

仕事運が無く、無職の主人公です。最大の不幸は、最初の就職先が良かった事でしょうか。

指宿恵徳：生瀬勝久

主人公3人が集まる喫茶店「蓮」の常連客にして弁護士と占い師をしている。主人公達に占いを通じてアドバイス？予言を振りまくおじさんです。

福良重流：丸山智己

幸の父親役です。ドラマを複雑な方向に進ませる単純な父親です。幸運なことに良い娘さんをお持ちです。

野中美希：峰岸みなみ

第4話で登場するアイドル役です。余りの迫真の演技に、”素？”思わせてくれます。ちなみに、この第4話は制作スタッフ痛恨の放送話となっています。

ナレーター：バカリズム

ドラマのナレーターです。このドラマを振り返るときに、このドラマで１番不幸だった気がする方になります。

まとめ

ストーリー的には、毎回タイトル通りの不幸が発生します。しかし、一応毎回ですが、冒頭で１０の不幸を予告して、最終的には７割程度の不幸で抑えられています。いえ、そのように感じています。ハッピーエンドでもなく、最初の不幸予測を下回ることで成立させることを目指されているようです。絶妙なラインです。

なお、今回のタイトルは「アンラッキーガール！」なのですが、メインの３人の女性を見ていると、あの容姿で産まれてきただけで既にアンラッキーとは、思えません。

一方ですが、今回のドラマで気になるのが、ドラマのセットです。かなり安上がりに感じます。見ようによっては、ユーチューブ動画のようなと言うか、ゲリラ撮影でもされているかのような町の景色にも感じます。安上がりなのが悪いのでは無いのですが、他でもないのですが、予算不足が最大のアンラッキーだったように感じます。

最大の不幸とは、自分が不幸であると思う人のことのようです。この結論に、読売テレビらしさが感じられません！日本最大級のビデオオンデマンド＜U-NEXT＞今なら無料トライアル実施中！