大河ドラマ「光る君へ」第４３話　「輝きののちに」に続くのは明るい訳がありません

２０２４年NHK大河ドラマ「光る君へ」１１月１０日放送の第４３話です。 

今回タイトルは「輝きののちに」です。 この回の気になったところを紹介します。

今回の気になるポイントは、誰の輝き？問題のその後？

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タイトルが「輝きののちに」

「輝きののちに」で受ける印象は、「光る君へ」も最終回が近づいてきている！です。道長、紫式部の次世代が成人しており、もはや一昔前の人の印象の最近です。「輝きの先に」であれば、これからに期待をしますが、「のちに」です。寂しさを感じるタイトルです。

しかし、「輝き」があっただけでも幸せのような気もします。若い人ならともかく、「輝き」に該当する思い出が…。大河とは別な涙が出そうなので、本題です！

今回を含め今までに輝く時があり、その変化が描かれているはずです。誰の輝きとどう変化したかを探します。そういう視点で見ると該当者が、全員？

三条帝

三条天皇は天皇として、公卿の大勢を道長に押さえられながらも、自分の想いを実行していましたが、気が付けば自身の体調に異変が起きています。目が見にくくなり、耳も聞こえにくいです。道半ば、どころか始まったばかりのご様子。今回は、信用できる正室とその子にも…。もはや、願うところは数多く無いように思えます。

双寿丸

下級武士でありながら、紫式部の実家で家族の温かみを感じていた双寿丸。賢子への想いを断ち切り太宰宇府へ。楽しい時期を捨て、向かう見知らぬ地、武士としての覚悟でしょうか？

賢子

下級武士の双寿丸に好意を寄せ、身分の差を考えない自由さを持つが、双寿丸は武士でした。しかし、先進的な思考な賢子は、双寿丸との別れにも紫式部の期待を越えた思考を持っています。

内裏の火災

内裏に火災が発生です。今回も主犯は、道長と推測しています。根拠は依然と同じですが、得をするのは道長です。この内裏の火災を根拠に三条帝に譲位を迫っています。三条帝の体調も根拠になっていますが、火災の発生、それに伴う転居等、三条帝の心労は増えるばかりです。

また、彰子皇太后の玉突き転居先が道長の息子頼通です。世間に道長の権力継承を示したものと思われます。なにげに、念のため敦康親王と彰子皇太后の監視もできます。監視と言えば、三条帝の動向も内裏よりもさらに簡単に、詳細にすることが可能です。

以前に紹介した内裏放火です。☟

三条帝の異変

三条帝の目と耳に異変が現れます。道長との会話にまで支障が出ています。内裏の火災の心労もあるかもしれません。

これにより、道長の行動が一段と進みます。いつもの、男子会を開催し、今後の進路を決定です。

今週の紫式部

今週登場する紫式部、最初から最後まで、どこか上の空の様子です。道長に「源氏物語」も終わっている、宇治川での件で、すでに終活のようにも見えます。すでに、世の中への興味を失って、現世への未練も無くなった？

一方「源氏物語」は、書き続けています。以前は、一条帝と彰子皇太后への政治的理由がありましたが、どうもこれからは純粋に物語を書かれるようです。ですが、次週予告で…？

あらすじ

三条帝と妍子皇后、女子誕生

親王の誕生です。子をなしたことで道長への義理を果たせ、笑みを浮かべる三条帝、今後の計画の修正が必要となった落胆の道長でした。

藤原行成、異動申請

三条帝の異変が知らされ、今後を決定した男子会。翌日に道長を訪れる行成、大宰府への異動を申し出ます。行成としては、明らかに今後三条帝と道長の板挟み、忠義と友情の板挟みが予見できる所です。自分の正義を通すための手段だったようです。

彰子皇太后と敦康親王

二人の関係が安定しました。敦康親王が妻帯され、彰子皇太后も苦労を重ね、二人とも成長したところでしょうか？また、彰子皇太后の言葉通り、敦康親王だけに限らず、国母として皆を守って行く立場を自覚されたようです。

実資、取り込まれる？

三条帝に呼び出され、道長の悪行を聞かされ、実資の子の実平を蔵人頭に推挙案を提示される。さすがの実資も自身の事なら冷静な判断もできたでしょうが、息子の事となれば、権力に与するのではなく自分の道を進もうとする実資も傾いたようです。

実平案、拒否

三条帝、実平の蔵人頭案を道長に要求するが、丁寧に拒否され、退出時に倒れられます。帝位に固執される三条帝、さらに退位を求める道長です。

紫式部、彰子皇太后から…

退位を迫った道長の情報を耳にして紫式部に父道長の言動を問います。彰子皇太后には、紫式部が道長寄りだと思います。成長した彰子皇太后も道長と紫式部の関係を耳に入れられているようです。（母倫子？アカウント？経由でしょうか）

紫式部の答えている内容を聞くと、どうも今の世の中、政に対して距離を置いて、卓越しているようです。

しかし、後半で道長が語る政への向かい方は、紫式部の語るところと同じ内容です。ここが「特別な絆」と表現される所以のようです。

実資、道長のところへ

道長の行状を責める実資。実資と腹を割り語り合う道長。”心の”志を重要視する道長、”頭の”志を重要視する実資でしょうか？ほぼ禅問答のような遣り取りで終わります。

為時、帰京

紫式部の父為時、越後の勤務期間を終え自宅に戻ります。双寿丸の存在を気にする為時。

自分の姿と賢子を重ねる？

父の為時の帰郷、双寿丸と賢子の様子を見守る為時と紫式部。昔、身分の壁を越えることのできなかった自分の姿と比較する紫式部です。昔の自分には越えられなかった壁を賢子は、誰の目をはばかることなく超えているように見えます。昔の壁は、身分の壁では無く、心にあった壁？貴族と武士と言う身分の差を心の壁で隔てない若い賢子です。

それでも、別れ

賢子に心の壁はありませんが、傍若無人に見える双寿丸にはあるようです。主家の転地に賢子を連れていくことはありません。まだ、武士の世になるのは時間が必要です。賢子も少し、早く生まれたようです。

紫式部、少し母親らしさを…

双寿丸との別れを想い考える賢子、母の琵琶の音色に引き寄せられます。紫式部、ここぞとばかりに母親の実感を得ようかと試みますが、賢子は次世代の子です。いえ、紫式部の娘です。次の事を考えています。少し残念な想いが残っているように感じる紫式部。

三条天皇、蔵人頭事件

三条帝自ら実資に打診した実資の子実平の蔵人頭でしたが、道長から拒否を去れ、棚上げの中、娍子皇后と敦明親王が三条帝の元へ。

三条帝の心許せる二人に囲まれ、敦明親王からの道長の兄兼家の三男、道兼を蔵人頭にするようお願いされます。

そして、実資への実平蔵人頭をやめ、藤原道兼を蔵人頭にします。

道長の計画でしょうか？

この結果を受け、実資の三条帝への肩入れは無くなります。蔵人頭にした道兼は道長の子供では無いところが、三条帝の受け入れやすい人選、絶妙でした。これらの事を考え、実行できるのは道長、もしくは最低でも許可は与えていたものと思います。実際に動いたのは、源俊賢あたりでしょう。ただ、三条帝も少しお気づきになっていたご様子です。

道長、ブーメラン！

道長の孫の誕生を祝う、土御門邸。長男頼道夫妻には、男子誕生を言葉にして伝える道長でした。その後、道長、倫子、頼道の三人の場で、まさかの道長へブーメラン！

倫子より頼道へ側室の申し出です。倫子が語る愛情では無い幸せを聞かされる道長。その言葉を聞かされた道長、喜ぶよりも複雑な表情です。

藤原隆家、大宰府への影響

藤原隆家が狩りの時に目を負傷し、治らない様子です。陣の定めを休んでいる隆家を見舞う実資。高官である実資が直接見舞うところが実資の人柄を描いているようです。実資から大宰府に名医の存在と療養を勧められます。

隆家と道長の関係

この二人の関係は、この「光る君へ」では良好な関係で描かれています。その良好な隆家を大宰府へ向かわせるには、確かに何らかの理由が必要です。しかも良好な関係を維持しつつです。眼病の病気療養のための転地療養のための大宰府です。史実的にはは、隆家と九州の連携を道長は危惧し、三条帝の意向により決定したようです。

賢子の将来

双寿丸の存在が賢子の歴史と整合性を保てません。双寿丸を隆家の下、共に大宰府に行かせることで決別です。まっ、選択肢としては双寿丸と賢子の関係を「第二の特別な絆」も可能ではあったと思いますが…。

行成…

隆家の大宰府への赴任が決定です。以前に申し入れていた行成は、道長に不満を伝えます。道長は「お前は側に居ろ」でした。良く取れば「お前は必要だ」ですが、行成には「まだ、必要だ」は、別の意味にしか受け取れないようです。「まだ利用価値があるので働け」でしょうか？

実資と隆家、まさか？

隆家としては、道長の力が及ばない九州の勢力を手に入れる。それを見越した実資が隆家に勧めた？都では盤石の道長に対抗する方法は隆家にとっては、他の手段が無かった？実資は息子の出世にも口を挟んだ道長への報復でしょうか？これであれば、隆家を直接見舞う理由があります。

清少納言、変わる

脩子内親王の側で頑張る清少納言ですが、あの様子では清少納言の味方でも不安を覚えるのは普通かと思います。しかし、隆家の大宰府への赴任が契機とは無いと思われますが、隆家が都を去る事で権力抗争の柱を失う事こそ清少納言の変化の要因の一因であれば、脩子内親王にとっても良い事です。

あの人は今？

この後の話になり、描かれるか微妙ですが。藤原隆家は「刀伊の入寇」で活躍します。そして捕虜を得ます。紫式部が越前に居たころ、宋の見習い医師「周明」が登場していました。中途半端な登場と退場でしたが、どうでしょうか？捕虜として登場と言うのは？既にドラマとしては終盤なので登場の機会は少なそうですが、「周明」の中途半端感を解消してもらえる最後の機会です。紫式部と道長の間に割って入ってくれそうな、しないでいて欲しいような…。

まとめ

「輝きののちに」でした。このタイトルに思い当たるのは、主人公周辺には居なさそうでした。それにしても気になるのは、次週予告でした、「この世をば～」が描かれています。物語はいよいよ終盤です。私の予想では「この世をば～」は最終回と思っていました。最終回の行方は？もはや、最終回は「かぐや姫」で「月」か「源氏物語」の「宇治十帖」かいずれかでしょうか？いずれにしてもあと数回です。

※本ページの情報は２０２４年１１月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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