連続ドラマ「横溝正史シリーズⅠ」の第3作品目です。「三首塔」です。三繋がりでこの作品を決められたのでしょうか?
本題です。こちらは、全4話の構成です。46分番組の4話なので時間があるようですが、原作を反映するには時間が足らないようです。推理物は、小説よりも映像が好きな私としては、原作を知らないのでなんとも言えませんが、とりあえず出演者が多く、その出演者が変装をしようものであれば、誰が誰なのか分りません。このシリーズが放送されていた頃には、ビデオやVODは普及していない頃の話です。しかも、テレビのサイズも何処の家でも小さめでした。このシリーズは何度か見ていることもあり、見るたびに小さな発見があるのも少し嬉しいのですが、事前に人間関係の相関図を見ておくものドラマを簡単に理解する上で良いかも知れません。私はよく誤解して理解している場合が多いので、相関図は作成できませんが…。日和警部も困られていました。
紹介内容です
ドラマの原作
横溝正史さんの1955年発表の長編推理小説です。1955年=昭和25年です。まだ、戦後と言うべき時代です。こちらのドラマが放送されたのが1977年ですので、小説発表から22年を経ています。この作品は、原作に近い作品と言われていますが、さすがに22年前の原作ですので、多少は手が入るのも仕方が無いように思えますが、作家の方はどんなもんでしょうか?
ドラマキャスト
金田一耕助(古谷一行)
横溝正史シリーズⅠのテレビシリーズを通して演じられていますので、改めて紹介するのも何ですが、念の為!なお、この作品では有名なあのシーン「逆立ち」が見れます。
日和警部(長門勇)
この方も、同上なのですが、この方のファンの方のため、(私自身の防備録)紹介しています。なお、この作品では金田一耕助さんと旧知の仲でした。こちらの設定の方が好きな方が多いと思うのですが、今訴えても制作はかなり以前ですので、どうにもなりません。ちなみに、今回は東京警視庁に栄転だったそうです。(謹んで、お喜び申し上げます)
宮本音彌(真野響子)
本作品の主人公です。(金田一耕助、日和警部を除く)宮本音彌を演じる真野響子さんは、今も余り変化を感じさせませんが、逆にこの頃も今と余り代わらないように見えるので、「昔と変わらない人」も嫌な思いをされているかも知れません。
古坂史郎(池畑慎之介)
池畑慎之介さん、世代によりピーターの方が分りやすい方も居られるかと思います。私的には、ピーターさんが何故人気があったのが分りませんでしたが、このような活躍をされていたのが新鮮でした。
概要です
タイトルの「三首塔」のいわれが、最期に解説されています。3人を合わせて祀るからこんなことに…。推理小説が成立しません!人間関係が入り乱れるのは、人の業でしょうか?表の顔と裏の顔、情報処理が追いつきません。
あたり前の表現になりますが、意外な結末が意外でした。
ドラマの戦後間もない景色にも、事件が起こった背景も感じられる気がします。
ドラマあらすじ(1話から最終4話)
誰も会ったことの無い”高遠俊作”と結婚することを条件に10億円の遺産を受け取る「遺言」です。いきなり殺人事件を起こそうとしているのかと疑いたくなるような「遺言」です。
そのような状況で、ダンサーや先述の”高遠俊作”が殺害されます。見ている多くの方は思われると思いますが、真野さんに10億円をあげたかったのに…。さらに不幸が続きます。あの日和警部の名推理が始まります。斬新な花占いです!さすが日和警部です。名推理も出来るが、立場を変えるのも早いです!連続殺人事件が起きるこのドラマで日和警部の存在は私には大変助かります。
10億円の遺産の分与について弁護士事務所に配分を受けることが出来る人が集まります。皆さん”いわく”のあるような方々です。さらに、この弁護士から告げられるこの作品のキーワード「三首塔」。唐突で、脈絡が…。あえて、気にしてはいけません!
ここからは、謎の男が遺産相続人の本当の姿を主人公宮本音禰に見せようと連れ回します。そのような中、連続殺人事件です。安心してください!主人公は、まだ残っています。
3話では、さらに混迷を深め、誰と誰が繋がっているのかがなかなか付いていけません!入り混じる愛憎劇です。ここでやっと所在不明だった「三首塔」の場所が分かり、物語は終盤に入ります。
最終決戦の場は、「三首塔」です。それにしても横溝正史シリーズには「手形」がよく登場します。当時はブームだったのでしょうか?金田一耕助と共に生き残りの遺産相続者が集まります。冒頭でもお伝えしましたが、大事な場面で人名が出てきます。当時の人は、本当に人間関係の相関図を理解できたのでしょうか?それにしても、子供2人は何故手形を押したのでしょうか?何かまだ私は見落としています?
理解できていない私を置いて、事件は解決方向に進んでいきます。最期は金田一耕助により無事”着池”しています。
ドラマの展開現場
還暦祝いのホテル
祝いの席にもかかわらず、殺人事件の始まりです。「踊る…」の青島刑事なら「事件は会場では無く、地下で起きる」です。ホテルの殺人現場である地下の階段や廊下がメイン会場となっています。
上杉教授の自宅
主人公の音禰が居る家です。さすが大学教授の家ですが、戸締まりが出来ていません。
三首塔
所在不明の三首塔でしたが、三首塔の写真の裏には…。野原に「ポツンと一軒家」です。でも、管理人付の優良物件でした。終盤は、こちらに釘付け!
まとめ
こちらの作品のポイントは、人間関係の理解です。こちらが出来ていれば、内容も分かりやすいです。彦摩呂さんであれば「人間関係のミックスジュースや~」でしょうか?また、キーワードとなる「三首塔」ですが、横溝正史シリーズらしさが感じられます。
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※本ページの情報は2023年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。