「失なわれた航海」です。ディカプリオ主演の「タイタニック」(以下「タイタニック」で表記しています)をイメージしていただけると、こちらの作品が分かりやすいです。内容は、”タイタニック号”の沈没に関する内容です。
こちらの映画作品は、1979年のイギリスで製作された映画になります。日本公開が1980年です。
紹介内容です
映画の原題名
原題名は「SOS TITANIC」になります。確かに、劇中でモールス信号のシーンがあります。あるのですが、現代に使用されるほど時間的には長いものではありません。でも、あえて言えば「仕事を後回しにしてはいけません!」
映画キャスト
1等客(上流)
・ジョンアスター (デイヴィッド・ジャンセン)
大富豪です。再婚相手の若い女性と乗船しています。上流階級の人にも、相応の悩みはあります。
2等客(中流)
・ローレンス (デイヴィッド・ワーナー)
イギリスの科学の高校教師。3等客のロザリーンに気を惹かれるが、同じ2等客のリーと行動を共にしている。
・リー (スーザン・ジェームズ)
アメリカの女子高の教師。ローレンスに気を寄せ、自ら声をかける積極的な女性。肝心のローレンスがロザリーンを見ているのを気にかけている。往路での「ダンスホール」での出来事の時に二人の会話に「恥」と言う言葉があります。2等の人たちの意識に、1等や3等の人に対する下意識のように思えます。
3等客(下流)
・マーティン (マクソーリー)
基本的に3等客はアイルランド人設定のようです。若い青年でまじめそうな人柄のようです。
・ロザリーン (アントワネット・オレイリー)
美しいが控えめの女性設定のようです。私の記憶では、この方の声を聞くことがありませんでした。部屋はどちらだったのでしょうか?昔のハリウッド映画の美人女優さんの白黒写真に並んでいそうな方です。
概要です
「タイタニック号」です。これを題材にすれば、描き方も大筋が出来上がっています。いえ、見る側も期待しているのでもはや裏切り行為と呼ばれかねません。
1つの船に、3つの階層です。上流、中流、下流です。こちらの作品は上流、中流、下流それぞれの人間模様を中心に描かれていたように思います。
そのため、1等、2等、3等客室が分かれているように、それに応じた人たちが、1等、2等、3等客の1組がそれぞれメインに描かています。
昔流行したテレビ番組「24ーTWENTY FOUR」のように、それぞれの場所で、それぞれの時間が同時進行しています。
タイタニック号の映画を見るときには、どうしてもその船が沈むところが気になります。(視覚的にどうしても…)多くの見る方も同様かと思います。制作側としても力を入れる必要があります。この映画も半分ぐらいの時間で船が沈み始めます。そして後半は、沈みゆく船と前半で描いてきた人たち運命を描いています。
映画あらすじ
原作のタイタニック号についての流れは、ほぼ同じです。イギリスからアメリカに向けて航海をします。そして、その航海が後悔に代わります。(ここが我慢のしどころです)
本題です。1等、2等、3等と異なるものの同じくアメリカに今ない何かを求めて旅立ちます。1等の方々は、すでに安定をされている方が多いようです。結婚され、趣味に興じておられます。でも、1等でも出会いを探されている方がおられますが…、その相手に選ばれた紳士の方が意外とお茶目さんでした。
2等では、教員同士の出会いです。なんだかんだ言ってもやはり同じ境遇、収入の方々の方が共通するものも多いようです。でも、美人に対する思いは、それを超えるようです。でも、いつも、どこでも男は優柔不断です。万国共通と言うことで…。
3等でも出会いがあります。これは、1等でも3等でも変わるものでは無いようです。
そして、氷山との衝突です。
それからの最終盤で描かれるのは、心身ともにタイタニック号とともに沈んだ方々、体は救われたものの、心は船と共に沈んでいる方です。
映画の展開現場
タイタニックを扱っている作品ですので当然ですが全編船の上です。そこで…。
1等船室
当然ですが、船外デッキも最上層です。1等でも船室は、異なっているとは思いますが、画面に映る部屋はその中でも最上級のようで、部屋にバルコニーがあり、コネクティングルームです。
2等船室
言葉通りで、かつ想像通りの中間層仕様です。船外デッキは1等と3等の間の2階部分です。船室は、あまり写りません。しかし、図書室の使用や1等の客と同じコンサートにも出ることができるみたいです。
3等船室
遠くが見通せず、海面に近い1階部にあるデッキです。しかし、この1階にあるがゆえに、沈没時に3等船室の人たちの船外に出れなくして避難を後回しにされた理由でしょう。船室は、2段ベッドを向かい合わせにした狭い部屋です。なお、娯楽室が用意されていました。でも、最初から用意された娯楽室か空きスペースを勝手に使用していたかは不明です。
まとめ
この作品を紹介するにあたり、この後に製作された「タイタニック」が同じように制作されたように感じました。しかし、私の好きな「忠臣蔵」も同じ内容で作品が多く制作されています。「タイタニック号」はイギリスの「忠臣蔵」なのでしょう!映画を批評しようと思えば、「タイタニック」は二番煎じに思えます。しかし、同じ題材でも光の当て方、主題の捉え方で違う作品として楽しめます。私の想像ですが、多くの人の「タイタニック」の方しか見ておられていないともいます。違う描き方をされたイギリス映画も良いものです。
こちらの作品は、映画にために特に何かを演出したように感じない作品です。沈んだ舟の上での何が起きたのか?は確かな事は分かりませんが、想像できる事実に沿った形で製作されているように思います。映画だから、感動の場面を無理矢理入れておられない、ドキュメント映画的なものを感じます。映画のどこかに感動を求めるのであれば、「タイタニック」になりそうです。
映画の説明のため分かりやすいとあえて表記した上流、中流、下流です。ですが、わが身を思えば少し悲しい…。
この作品は、こちらで視聴可能です。
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