朝ドラ「虎に翼 」　寅子と穂高先生の確執

朝ドラ「虎に翼」が現在放送されています。ドラマでは穂高先生は既にお亡くなりになっていますが、生前の寅子との確執について、気になっていたので今回です。

第６９話での「穂高先生の退任式での出来事」

もはや、「確執」の表現では物足りない状況です。

ここまでに至った経過をたどり、原因を探ります。

・確執の発生した時期

・確執の原因を読み解く言葉

・確執の原因？

・“よね”との確執？

いろんな見方や考え方がりますが…、何度も見返し私的にはこのような結論です。

見逃した方！ 見遅れた方！ 理由はともかく、見ていない方にはこちらで見れます！

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「虎に翼」穂高先生との確執が決定された時期

これは、明らかに寅の妊娠時に弁護士事務所を辞めることになった時（第３９話）です。この時は背負うものの多さ大きさ重さに”出産限界”まで続ける選択ができなかった。この重大な決定を穂高先生にされてしまった？

寅としては、女性としてではなく、寅として背負っていこうかを悩んでいた時に、穂高先生に女性としての優先事項により決定されたことが問題だったと思います。女性差別は当然ですが、女性優遇も無い世界を望む寅だと思います。

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雨垂れ石を穿つ

類義語には、「塵も積もれば山となる」、「一念岩をも通す」等が並びます。穂高先生は「塵も積もれば山となる」と考え、寅は「一念岩をも通す」と考えているように感じます。

先輩たちが辞めていく中、寅は自分が最後の一滴である想いも加わったのかも知れません。

世の中を変えるよりも母を優先する穂高、世中を変えていこうとする寅。想いは交錯します。

紹介が遅れましたが、意味としては「小さい雨粒でも、長い時間同じ場所に落ちていれば、石にでも穴をあける」小さい事でも続けていれば、成果が出ると言う意味になります。この意味からだけ考えると穂高先生の考え方になりますが、この成語は穂高先生が発した言葉なので、この言葉が先生の想いを表した適切な言葉であることは間違いないと思います。

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退任記念祝賀会での穂高の挨拶。

「旧民法に異を唱え、ご婦人や弱き者たちの為に声を上げてきたつもりだった」

「結局私は、大岩に落ちた雨垂れの一滴にすぎなかった」

これを聞いた寅子は…#朝ドラ #虎に翼#伊藤沙莉 #沢村一樹 #滝藤賢一 #松山ケンイチ #小林薫 pic.twitter.com/jYx26OeDVg

— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) July 3, 2024

転石苔むさず

こちらの慣用句の意味をご存じでしょうか？こちらには２通りの意味があります。

当初は、「苔」が良いと思っているイギリスで「苔が無いのは悪い結果である」と考えられていましたが、後にアメリカで「苔が無いのが良い事である」と考えられました。

イギリスでは、時間をかけた伝統、アメリカでは、古い伝統の象徴としてそれぞれ「苔」を解釈したものです。

単純に言葉の意味だけでも、国や考え方の違いで物の捉え方が変わっています。

私的には、「苔」は風流です。なので、良い印象です。

ちなみに、この慣用句の英語版は「a rolling stone gathers no moss」です。ローリングストーン！なので、すとんと理解していただいたと思います。

よねとの確執

戦地に赴く轟、それを見送りよねが寅に一言「お前は一人じゃない」（第３８話）。よねも寅の背負うものを共に背負う覚悟をした”言葉”と思います。その矢先の穂高先生による寅の弁護士事務所退所事件です。

よねとしては、自分自身も弁護士として頑張りたいのが本心ですが、その資格がない今、妥協の産物として寅の手助けに専念しようとした矢先の出来事です。この気持ちは、寅が穂高先生に抱いた気持ちと同じです。だから余計に、寅に対するよねの気持ちの変化を期待する事が出来ない寅です。

余談です

第７０話では、桂場が亡くなった穂高先生を惜しんで法の理想を口にします。寅に同意を求めた桂場は寅も口にした「虎視眈々」で寅が虎で笑い始めます。でも、その口元には「こし（虎視）アンが…」。私的には、こちらの方が気になったもので。

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竹もとで穂高を弔う寅子たち。

【司法の独立を守ること】が己の理想だという桂場が…

「法の秩序で守られた平等な社会を守る！つまり“穂高イズム”だろ！」#朝ドラ #虎に翼#伊藤沙莉 #沢村一樹 #滝藤賢一 #松山ケンイチ #小林薫 pic.twitter.com/HwktHCMewR

— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) July 5, 2024

まとめ

寅と穂高先生の確執については、ドラマの中で自らも言葉として触れている部分は何度かありましたが、どうも分かりにくく感じました。どうも割り切れずに今回はまとめてみましたが、どうも肝心な部分が抜けている気もします。

穂高先生の退任式での出来事については、私の出来る行動ではありませんが、この行動をとることができる寅でないと、新しい常識の世界を切り開いていけないのでしょう！

穂高先生の登場する最終週となった第１４週ですが、最後の７０話では、退任式の翌日に穂高先生が寅のもとを訪ね、共感はできませんでしたが、和解はできました。やはり、穂高先生は偉大です。

※本ページの情報は２０２４年７月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

「虎に翼」を最初から見たい方へ

現在の所、物語は中盤まで進んでいます。しかし、今からでも追いつけます。