大河ドラマ「光る君へ」第３４話「目覚め」　中宮彰子が、伊周が、何に目覚めました？

２０２４年NHK大河ドラマ「光る君へ」９月８日放送の第３４話です。

今回タイトルは「目覚め」です。 この回の気になったところを紹介します。

今回の気になるポイントは、誰が何に目覚めたのか？

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誰が、何に目覚めたのか？

中宮彰子が、父道長の悪夢から目覚めた？

あくまでも推測ですが、藤原道長の娘として生まれ育った彰子にとって、男性像はそのまま父道長であったのではないでしょうか。中宮彰子が生まれ育った時期は、道長にとっても権力闘争の時期と重なります。中宮彰子が男性＝怖いの印象を持っていても不思議ではありません。

中宮彰子が「父道長＝怖い＝一条天皇」の中で生活を過ごしていたように感じます。

しかし、３月３日上巳の祓に開催された「曲水の宴（ごくすいのえん）」での出来事。父道長を囲む近習たち、それも極親しい仲間との談笑する姿に父道長の印象が変わります。

中宮彰子の「父上が心からお笑になるのを見てびっくりした」それに応じて藤式部が「殿御は皆　可愛いものでございます」。中宮彰子は、「帝も？」…、「父道長＝可愛い＝一条天皇」父道長の悪夢からの目覚め。その様子を遠くから見ていた道長も何か感じ取っていたようです。

藤原伊周が、意志をもって悪事に目覚めた？

どうもこの方は、不運・悪運を招く方のようです。道長に近い公卿、斉信や道綱の家が燃えます。伊周の笑みを浮かべる姿が映り込みます。さすがに、放火犯が伊周とは思いにくいですが、何か利用できないかと笑みを浮かべたように思えます。さらに、道長が都を離れる好機…。焚きつける伊周の側近たち…。伊周に過去の反省が見られません。

さて、今までも悪事を働いてきましたが、必ずしも本人の意志は明確では無かった事柄でしたが、今回は意志をもって悪事に目覚めたようです。まっ、自宅で夜に呪詛してましたが…。

伊周が決心をしたのは、敦康秦王が伊周よりも道長になついている現場に直面したからでしょうか？

目覚め、関連です

興福寺

興福寺別当の実力行使です。平安貴族の世から武士の時代の目覚めでしょうか？武士が台頭してくるには今少し時間は必要ですが、目覚めてきたのは、この頃でしょうか。

道長が先見の明で反対していた伊勢の守人事、今回は自らの氏寺の強訴によりしっぺ返しです。さらに、それを抑えるのに検非違使で武力排除です。

一条天皇

藤式部の局に訪れた一条天皇が問います。「何故この物語を書こうと思い立った？」。藤式部は正直に答えます。正直に答え帝の悲しみに理解を示す藤式部に定子を重ねました？

一条天皇も自らをモデルとした物語に「自分自身を見つめ直す」機会に目覚めました？

藤式部

一条天皇にも語っていた一条天皇の過去から書いていた源氏物語、最近は筆が進んでいない様子です。

曲水の宴の後、道長との初対面の思い出に浸る藤式部に、雀を追う女の子の映像が浮かびます。

「源氏物語」の新しい方向性に目覚めました？この時に書き始めたのが光る君が若紫を見初めた場面（夕顔の巻）？

少し怖いですが、藤式部は一条天皇と中宮彰子の未来（期待）を事を書き始めた？こうなれば、もはや安倍晴明に近くなりますが…。

赤染衛門の夫、登場？

あの登場の仕方でわかる方がどれくらい居られるのでしょうか？ドラマを見る前に、NHK公式HPで出演者の方々を見ていたので分かりましたが…。

赤染衛門の夫とその関係を伝えるシーンとしては、雨天中断後歌の発表時に、映る夫大江匡衡を心配そうに見つめる赤染衛門です。

これだけで、分かる人ばかりであれば、ナレーションが必要なくなりそうです。

藤式部はインフルエンサー、しかもバズリ系

平安時代におけるインフルエンサーの一人に間違いないです。もちろん、清少納言、赤染衛門などもそうですが、バズリ系と言えば、清少納言と藤式部（紫式部）の二人が代表になると思います。

平安時代でバズるには、帝の興味を持つことが絶対条件になると思いますが、宮中、公卿で大流行です。

しかし、今も昔の流行を作るのは、女性で興味を持ち始めるもの女性であることは、変わらないようです。

それにしても、道長が藤式部にに望んだ男女の仲を取り持つ物語…、しっかりと結果が出ています。藤原公任、斉信、中宮彰子意外ですが。ちなみに、公任が読んでいた部分は、「石山寺での”さわ”と藤原道綱との出来事」がモデルでしょうか？それと、藤原行成が独り身では気の毒です。気遣いの道長何故紹介しない？

興福寺の顛末

興福寺の内裏への強訴は、検非違使により排除できましたが、それに続けて別当定澄が道長に面会を求めます。

要求する内容は４つです。道長は、１つ以外はその場で却下です。

共に組織を代表する人です。定澄は、要求の中に道長に対する逃げ道を用意し、道長も定澄のメンツを保つ条件を呑む。

権力者の紳士協定の場面でしょうか？取りあえずは、一難去りました？

まとめ

タイトルは「目覚め」でした。今回紹介した中には、無理筋のものも含んでいますが、多くの目覚めがあるように感じる回でした。また、今回違和感を感じた場面が公卿たちが「源氏物語」を呼んでいる姿でした。何故か、自宅で夫婦で読んで、仲が良さそうに描かれていました。「光る君」で描かれている「源氏物語」は、一条天皇と中宮彰子の仲を取り持つのが主題でした。違和感を感じたのは、理解不足でした。

しかし、道長により藤式部の弟惟規が蔵人になりました。父と言い…。限りなく闇取引感が漂います。

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※本ページの情報は２０２４年９月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。