紹介内容です
映画の原作
映画の原作は「The Invention of Hugo Cabret」でブライアン・セルズニックによって書かれた児童文学作品です。直訳すれば、「フューゴカブレの発明」(フューゴカブレは主人公の少年の名前です)になりますが、邦題は「フューゴの不思議な発明」です。時として、邦題の方が”しっくり”とするケースがありますが、今回もそのように感じます。
なお、原作の本はブライアン・セルズニック(Brian Selznick)です。セルズニックは数々の児童書や絵本を執筆し、挿絵を手がけています。彼の作品は文字とイラストの組み合わせを特徴としており、独特な形式で物語を展開させる手法が評価されているそうです。興味のある方は、是非原作本もご覧ください!
概要
こちらの映画は、2011年アメリカパラマウントにより配給された映画でタイトルは「ヒューゴ」と短めです。(やはり、邦題の方が…)監督は、マーティン・スコティッシュです。なお、映画館での上映は、施設に選りますが3D映画です。私が映画館で見たのは2Dの方でした。
第84回アカデミー賞では、11部門にノミネートされ、5部門で受賞するなど、映画の専門家での評価は高かったものの、興行成績は世界的に、今ひとつだったとのこと。しかし、日本においては興行的にもヒット作品となる。日本人的に感じるものがあったものかと思います。「フランダースの犬」的な心温まるものを感じられました。「安心してください」こちらはハッピーエンドです!
映画には「ジョルジュ・メリエス」が登場しています。こちらの方は、実在した映画監督であり”月にロケットが突き刺さる”(「月世界旅行」)映像は私には、どこかで見たことがある映像であり、この作品を見る前に下調べをしてから見れば、更にこの作品も楽しめます!(史実に基づく内容だそうです)
映画のキャスト
フューゴ・カブレ(エイサ・バターフィールド)
瞳の青い主人公です。表情の影のある部分と笑顔の対象がすごいです。
イザベル(クロエ・グレース)
主人公の女の子です。「フランダースの犬」での”アロア”です。
ジョルジュ・メリエス(ベン・キングズレー)
イザベルの養父です。原作が児童文学であり、劇中では”パパジョルジュ”と呼ばれて、関係性が分りやすかったです。ちなみに、ジョルジュ・メリエスの資料写真とそっくりで驚きです。(ジョルジュ・メリエスの顔を知らない人が多いと思いますが…)
ママ・ジャンヌ(ヘンリー・マックロリー)
イザベルの養母で、当然ですが”パパジョルジュ”の奥さんです。茶目っ気が溢れる演技です。さすがは、元女優さん設定!
ルネ・タバール(マイケル・スタールバーグ)
映画研究家役です。作品の中盤から終盤にかけてのキーパーソンになります。
鉄道公安官(サシャ・バロン・コーエン)
イギリスでコメディアンをされている方だそうです。フューゴが住まいとしている駅の公安官で、足に補装具を付けており、コンプレックスを持っている。私的には、最大のキーパーソンですが…。
機械人形
フューゴの父が修理をしていた機械人形です。この映画の2つのストーリーを絡ませる、隠れた主人公です。無機質な表情が素敵です。
映画のあらすじ
時代設定は1930年代です。第二次世界大戦の前から最中の頃です。なお、主人公の男女の子供は、二人とも遺児になります。ちなみに、フューゴのお父さんの死因は事故死です。
フューゴは、親戚に引き取られ駅の時計の管理をして、過ごします。そのような中、父親の記憶が薄くなる事への抵抗か父が残した修理仕掛けの機械人形の修理のため、駅構内にあるおもちゃ屋さんへ…。
おもちゃ屋さんの店主が”パパジョルジュ”です。娘のイザベルとも知り合います。ここから、史実による「ジョルジュ・メリエス」の話とこちらの作品(フューゴとイザベル)の話が同時進行です。1つの映画でメインストーリーが2つになり絡み合います。
映画の展開現場
モンパルナス駅
フランスはパリにある駅。おフランスにあるため、私は見たことがありませんが、劇中で見る限りでは、フランスの駅を想像したときに、想像通りの豪華な教会のような駅です。さすがは、フランスです。現在の日本の大きめの空港のような複合施設です。おもちゃ屋さんや本屋さん、花屋さんもあります。
イザベルの家
”パパジョルジュ”の家と紹介した方が適当かもしれません。”パパジョルジュ”の封印していた記憶と記録が隠し残されています。後半のメイン舞台です。
まとめ
こちらの映画のタイトル、邦題「フューゴの不思議な発明」と原作の「フューゴカブレの発明」の「発明」と、機械人形に「父からのメッセージ」の2カ所の私の恣意的な解釈です。
フューゴの発明したものは何か?父からのメッセージとは何か?
機械人形が動くには、機械を修理することだけでは無く、イザベルが持っていたハートの鍵が必要でした。また、鉄道公安官の足の補装具がこの映画の最期でフューゴが作った補装具を使用しています。
以上により、機械人形の修理を通して、発明品とメッセージとは「他人の心を理解して、返すこと」と解釈しましたが、どうでしょうか?
なお、「フランダースの犬」を何カ所か引用していますが、最近まで作品の舞台はフランスと思っており、ネロへの仕打ちからフランス人が好きでは無かったのですが、「フランダースの犬」のフランダースとはベルギーのフランドル地方とのこと…、私の勘違いでしたが、今更私の感情変更がしにくいです…。
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