朝ドラ「虎に翼」主演の伊藤さんもクランクアップを迎え、後は放送を楽しみに見るだけの状況です。
さて、「虎に翼」が最終回を迎える前に、振り返ります。
紹介内容です
「虎に翼」を振り返れば…
物語の主人公猪爪寅子、モデルになったのは実在した初代弁護士、家庭裁判所長となった三渕さんです。制作当初からあくまでもモデルで、史実とは別でドラマとして見てもらえるよう「虎に翼」公式HPにも記載されていました。また、ドラマの手法としては、実在した事件裁判や社会問題を数多く盛り込む作品でした。
モデルの方が実在するドラマでは、どうしても史実と違う事に違和感を感じる人向けに先に”史実と違う批判の予防線”かと思っていました。
しかし、今では実在した人物と異なる実在した事件・出来事を合わせることにより”ドラマ”として良いものを作る宣言だったように思えます。
猪爪寅子と山田よねの関係
主人公猪爪寅子と山田よねの関係は、とても深く感じました。また、二人の関係性、誤解・共通する所と異なるところも深く、以外にも長く描かれていたように思えます。しかし、この二人の関係性は、いつも何かしらぼんやり霧がかかったようはっきりとしないものを感じていましたが、23週目を見終わり、何かハッキリとしたものに変わったような気がします。
寅とよねの共通する所
同種異質な二人の出会いは、「明律大学女子部法学科」でした。根っこが同じで枝葉が異なる二人は、相反発するような関係です。
根っこの共通する部分、共に理不尽なもの(地獄)に立ち向かい、闘う人であるところは、共通点です。
寅とよねの異なるところ
「穂高先生との確執」にも関係する部分かと思います。私のモヤモヤを晴らしたのは23週目でした。(もはや終盤ですが…)私の結論です。
寅は、地獄で選択肢を増やす戦い方です。八方塞がりな状況でも選択肢を増やすことが寅の根底にあるように思います。
一方の”よね”ですが、地獄の状況のあるがままで闘います。もはや昭和の根性論の世界観ですが、そこにも選択肢があります。原爆証言者吉田に言った「傷つかないのは無理だ だからこそ自分で決めた選択で無ければ」の言葉に集約されるものと思います。
二人は共に地獄で闘う同志ですが、その戦い方が異なります。二人の育った環境、遺伝と言えばそれまでですが、選択肢を増やすことを目指す戦い方の者と選択した覚悟をしたものは傷ついても闘う者との違いは、とても離れていて近い関係です。
その離れていて近い関係が生みだした誤解が、「寅の妊娠弁護士事務所退所事件」での二人の亀裂、「穂高先生との確執事件」になるかと思います。
”よね”としては、寅を同じ地獄で闘い続ける同志と思っていたのに、選択肢が無いことに失望する寅自体に失望です。寅は選択肢を与えてくれていた穂高先生に、選択肢が無いことを告げられたことに失望。
ドラマで描かれると分かるのですが、実際の生活の中でも多々起きている問題のように思えます。これを「虎に翼」に盛り込んだところは、素晴らしく思います。
寅とよねの関係性
二人とも年を取ると言う時間だけでなく、成長しています。特に”よね”が司法試験に合格し、ある意味、寅に抱いていた劣等感が無くなって以降に二人の関係性に変化があるように思われます。
二人の戦い方の違いを理解、許せるようになった?ように思えます。
この二人の違いが、そのまま影響するのが…
二人の違いが如実に表れているのは、その周囲に集まる人達です。寅には、応援する力強い味方が、”よね”には、助けを求める人たちが集まる傾向を感じます。
日常生活にもそれが影響しているようです。
燈台とライトハウスの意味?
燈台、文字通り光源を有する台ですが、航行する船舶が場所を識別する目印です。
よねが務めていた「燈台」は、さすがに命名したのは先代のマスターになると思いますが、そこに込められた意味としては、「暗闇の中にいる女性たちへの目印」、「女性たちそれぞれが目指す選択肢の中での場所を識別できる所」の意味に思えます。
新潟支店の「ライトハウス」は、それが時代を経て文化も変化した新たな「燈台」をカタカナ表記で表したように感じます。
印象に残る「燈台」
114話です。これまでにも何度も映り込んでいた東京の”よね”の店「燈台」にある「燈台のステンドグラス」です。これを前に先ほどのセリフを”よね”が原爆裁判の証人に立とうとしている吉田が日本国憲法第14条の条文の「差別されない」の意味を問われた時、燈台のステンドグラスです。
戦前、戦後と時代や憲法が代わっても「暗闇の中にいる女性たちへの目印」燈台ステンドグラスが輝いています。この場面にこの「燈台」の意味を象徴させていたように感じました。
「虎に翼」一週間の話題量?
一週間の内容を示す週間タイトル。「虎に翼」では、「女」が含まれる慣用句でまとめられていました。たまに、タイトルの意味が見つけにくい週もありましたが、そこは愛嬌です。
また、「虎に翼」の特徴としては、「一週間の話題量」が多い事も特徴のように感じました。
「共亜事件」…、寅の父も容疑者となる大疑獄事件です。見ていながら気が重くなっていました。内容が内容だけに2,3週間この状態が続くの覚悟していたのですが、あっけなく一週間(正確には7話ぐらい)で解決しました。嬉しい反面、まだ25話が終わった段階で解決しては、これからの話題が無くならないか心配しました。
私の心配を他所に、毎週大きなエピソードと数多くの小さめのエピソードを織り交ぜ、話題が多過ぎ思える印象する感じました。
ひょっとする来週で解決かも知れませんが…
新潟県での問題が未だに解決せずに残されています。「森口美佐江 赤いブレスレット事件」です。その美佐江が最近登場していません。
「虎に翼」では、数多くの裁判例や社会問題を取り扱っています。また、主人公星寅子のように先駆的な優秀な人も居れば、その反対側の人も必ず存在しています。
まさかと思いますが、「森口美佐江 赤いブレスレット事件」は、このまま再登場しない可能性があるような気がします。いえ、世の中には歯切れが良い事ばかりではありません。朝ドラ史上初の未解決事件とするのはいかがでしょうか?
NHKには、「NHKスペシャル 未解決事件」と言う番組があります。視聴者からの苦情が多い場合は、こちらで「NHK虎に翼スペシャル 未解決事件」で放送と言う方法もあります!
まとめ
今回は、放送終了を前に「振り返り」でした。主人公を演じる伊藤さんのキャラクターもあり、コミカルな場面も楽しめました。朝ドラなので、重苦しい内容や場面が続けば見ていても疲れます。しかし、女性が受けていた差別が、まだ差別とも認識されていない時代の常識を変える活動をして、その最先端を歩み続けた主人公の姿もきっちりと描かれていたように思います。
まだ、番組自体は2週間ほど残っていますが、「終わり良ければ総て良し」と言う慣用句もあります。このドラマではこだわりの「女」が含まれる慣用句を週のタイトルの採用されていましたので、ドラマの終わりが楽しみで、期待しています。今回もまた、軽く「ロス感」を予感しますが、残りあと数回です。
※本ページの情報は2024年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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