大河ドラマ「光る君へ」第２７話「宿縁の命」は赤い紐？

２０２４年NHK大河ドラマ「光る君へ」７月１４日放送の第２７話です。

タイトルは「宿縁の命」です。

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今回は「宿縁の命」です

都知事選で１回お休みを受け、２週間ぶりの放送です。タイトルは「宿縁の命」です。

「宿縁」の意味は、仏語からで「前世からの因縁」、「宿世の縁」との意味になります。ちなみに、「因」は物事の生じる直接の力で「縁」は関節条件になり、二つ合わせると「因縁」となり「全ての物はこの二つにより生じている」となります。今世だけでなく、前世からです。なお、「命（いのち）」は「メイ」とも読め、「天の意志・めぐりあわせ」の意味があり、相当ヘビーな縁になります。

なお、宿縁には「約束、男女の仲の約束」も示します。複雑な心を表現するには、複雑な日本語が最適です。

問題は、誰と誰の事を指しているのかになります。１組？男女？もっとも、宿縁無しの関係が存在するのかは、かなり疑問です。

袖振り合うも多生の縁

藤原道長の息子の頼道が父の別荘を平等院に改めたのが１０５２年です。この年が末法思想の末法元年です。道長の時代を描くと仏教に関わる言葉が多くなるのかも知れません。

ちなみに、今回のタイトルの「縁」繋がりで、私が長年誤解していた「袖振り合うも多生の縁」、長年「袖振り合うも多少の縁」と誤解していました。意味的には「多生（何度も生まれ変わる）の縁」が「前世で結ばれた因縁」で全体の意味は「道で袖が触れ合う事でも前世からの深い縁がある」という事です。「多少」であっても意味が通じなくもないので長年気が付きませんでした。

さて、早速ですが宿縁関係者です

疑問に思いながらも…まず、タイトルから関係しそうな人。男女とすれば「まひろ＆道長」、「まひろ＆藤原宣孝（佐々木蔵之介）」ですが、「命」を「子供（親子）」とすれば「藤原定子（高畑充希）＆皇子」、「藤原兼家（段田安則）＆藤原詮子（吉田羊）」、「一条天皇＆藤原詮子」、「藤原道長＆藤原彰子（見上愛）」、「まひろ＆賢子」でしょうか？

一番素直で、ドラマ的には「藤原定子（高畑充希）＆皇子」・「まひろ＆賢子」の二組になりますが、今回の大河では、タイトルの該当者が意外と多いので気になります。

掛帯（赤い紐）

石山寺での再開する時、まひろに赤い帯が…、気になりました。以前にも”さわ”さんと石山もうでの時も同じ赤い帯が…。

「掛帯」と言うものだそうです。では、詳細について。

壺装束（つぼしょうぞく）

「壺装束」がトータルコーディネート名です。寺社に詣でる時の女性の装束になり、まひろのような下級貴族の娘のお出かけスタイルです。身分の高い藤原寧子（財前直見）は付けていません（第１５話）。問題の「掛帯」は赤い布帯で厄除けのもので、袖を押さえる役割です。以前、中途半端に触れていた「鬼滅の刃」の首の下にぶら下げられた巻物のような物は、「掛守（かけもり）」で神仏のお守りが入っています。第２１話での越前に向かうところです。なお、この時は参詣では無いので掛帯はありません。

光る君へ　第２７話　宿縁の命　あらすじ

前回の第２６話の終わり方では「道長が夢か現か」微妙でした。私的には、夢と想像していましたが…、現実でした。時の左大臣が石山寺に参詣ともなると警備が…。大河ドラマに戻ります！

感動の再会です。ですが、両者とも既婚者です…。しかし、平安時代バージョン「東京ラブストーリー」的再会でした。大河ドラマに戻ります！

娘の入内準備の源倫子、教育係の赤染衛門に「艶と明るさ」の教育を申し付けますが、奮闘するも「任にあらずと」お手上げ状態です。これで”まひろ”の登場条件が揃った…！かと思いましたが、まひろでは、「艶」は無いですし、「明るさ」はありますが、「怒る」イメージの方が強い気がします。まだ、参内は遠そう？

定子の皇子誕生に道長に囁く、ダースベイダー安倍晴昭です。脚本の大石さんは、道長を闇落ちさせないそうですが、平安貴族が住む世の中は、「闇の中」のように感じますが…。

次回の予告タイトルは「一帝二后」ですが、道長の兄藤原道隆の二番煎じは、いかがなものかと思いますが…。次回も楽しみです。

光る君へ　登場人物（キャスト）

闇落ちを抑え、演技が光る”良い人”の面々を紹介です。

藤原惟規（高杉真宙）まひろの弟

この大河を２７話見続けていますが、この方ぐらいではないでしょうか？最初から現在まで良い人であり続けているのは！

父似の頼りなさは感じますが、なによりも美形です。

乙丸（矢部太郎）

数多く出演している”お笑い枠”の中で俳優の演技ではなく、人柄の演技で俊逸です。印象と同じ役柄が功を奏しているような気がします。”まひろ”を守る想いも十分理解できました。

藤原彰子（見上愛）

父と母の世界、貴族社会から解脱したようなお方です。今回、入内されましたが、気がかりは母親譲りの「猫好き」でしょうか？母の笑顔も怖さを感じましたが、姫の無表情も結構…。

藤原定子（高畑充希）

正直なところ、良いか悪いか判別し難い方です。一条天皇と母詮子のやり取りを見ていると、一条天皇にとって寵愛の対象であり、母の想いを壊すことができる象徴でもあるように感じます。

まとめ

今回の放送回で描かれた「屏風歌」。屏風に描かれた絵に合わせた歌の作成依頼に多くの公卿たちが応える中、実資は拒否します。しますが、二人の間には、現代社会にも通じる”男の社会”が見え隠れ？

それにしても、安倍晴明がかなり悪役を引き受けています。まっ、能力が高め設定ですが…。私も万が一の時の「国家安寧ため」を言い訳に使いたいものです！

ちなみに
『小右記』には…
長保元年(999)11月7日条
◆◇◆◇◆
戌剋(いぬのこく／午後7時～午後9時)の頃、(一条)天皇は紫宸殿に還御した。左府主人(藤原道長)は、私(藤原実資)の手を携えて御供に供奉させたついでに、さらに女御(藤原彰子)の直廬に引き入れ、装束を見せた。#光る君へ pic.twitter.com/ROsZSwDF4U

— 大河ドラマ「光る君へ」（2024年） (@nhk_hikarukimie) July 14, 2024

※本ページの情報は２０２４年７月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。